丸田 鞠衣絵
札幌文化芸術劇場
Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。
—————— 夏への扉の日に。
また近々お会いできますよう。お元気で。
[p7 17行目 ー 18行目]
わたしもいま、物語の外縁の前に立っている。雨はまだ降り続いている。
[p171 25行目 ー 26行目]
Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。
夏への扉の日に——
港さんからの手紙ではじまるこの本のこの言葉に、目が眩むようでした。
数十年に一度の長雨が降る京都で、この文章を書いています。
今日もどこかで、ある日ある場所で一緒にいた人と人が、また会えたり、会えそうで会えなかったりしています。
それぞれの本を頭に乗せて、その上に架かるさらに大きな本の屋根の下で、それぞれの外縁を描きながら、
もしかしたらこう言葉をかけあってすれ違っていくのかもしれない、と思いました。
「また近々お会いできますように。お元気で。」
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