100の読者、100の経験[049]


高野 英江

 

地域創造

2018年5月28日 お昼休みの時間によくたそがれる場所にて
2018年5月28日 お昼休みの時間によくたそがれる場所にて

Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。

—————— いままで読んできた本が、人生のなかで栞の役割を果たしているのかな、という気がしました。内容は覚えていなくても、その時の風景が思い出されたりしてね。

p114 17ー19行目] 

Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。

 

私はモノを通して人を知るのが好きだ。

例えば、本を読んだ感想から、普段の様子や会話では垣間みることのできない、新しいその人に会うことができたりする。

そうした新しい誰かに出会わせてくれるモノは、

私自身にも新しい発見をくれるし、しかも時間が経っても色褪せない。

そういう力を持つモノの中で、本は私たちにとって一番生活に寄り添っていてくれる存在かもしれない。

そう思うと余計に本が捨てられなくなる。

もうしばらく手にとってない本や、実はまだ読んでいない本も、本棚に詰まっている。でも、その本を買った時の出来事や気持ちを、心の中に覚えている限り、一冊も捨てられない気がする。

きっと衝動的に懐かしくなったり、誰かにその本を読んでほしくなったり、この本たちが、未来の私にどんな行動を起こさせてくれるのか、誰と出会わせてくれるのか、とっても楽しみだ。



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