佐藤 李青
Q1:本書を読んで印象に残っている一文があれば教えてください。
—————— まず、ちょっとやってみることだ
[封書のステッカー/p176 14行目]
Q2:その一文から感じたこと、思ったこと、考えたことを教えて下さい。
とにかく、やってみないと始まらない。上手くしようとしすぎない。理由をつくりすぎない。誰かと始めることを考えすぎない。まずは、ひとりでも構えすぎずに始めてしまう。「ちょっと」が大事なのだろう。よさそうならば、続けてみる。少しだけ仲間を増やしてみる。それも何かをやってみないと分からない。難しければ止めてしまえばいい。そしたら、また別のことを始めてみればいい。いくつも同時に始めてみるのもいいかもしれない。そう、試しに「やってみることだ」。
いま必要なのは誰もが共有できる強固な実践だけではなく、誰かの意思から始まる無数の小さな試みなのだろうと思う。『言葉の宇宙船』の封を留めていたこの一文(*)が、やたらと腑に落ちた。いま封筒から離陸した言葉は、いつも持ち歩く名刺入れに係留している。初めて出会う人と、何かをやってみれるだろうか。そう思うだけで、会話は少しだけ踏み込んだものになる。
*クラウドファンディングで事前予約をして下さった方に、本書を送付する際、特製ステッカーで封をしました。ステッカーには本書からの引用文を掲載。8種作成し、ランダムに届けられました。
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